GPUクラウドコンピューティングのCoreWeaveのIPOが3月中と目されている。良好とはいえない景況感だが、CoreWeaveのIPO(株式公開)はどのようになるのだろうか?
米国証券取引委員会に上場計画を提出済
CoreWeaveはGPU、CPUなどをクラウド経由で提供する事業者で、“AIハイパースケーラー”を標榜している。2017年に創業し、米ニュージャージーを拠点とする。Microsoftなどを顧客に持つ。
CoreWeaveは3月、米国証券取引委員会(SEC)に上場計画を提出した。同社は350億ドルの評価額で40億ドルの資金調達を目指している。The Informationなどの報道によると、IPOは3月後半の見込みだという。
Semaforによると、2022年以降に全体としてのIPO件数は微増しているが、テック企業に限定してみるとこの3年間のIPO件数は10年ぶりの低水準を推移しているという。
直近の成功例として、2023年に上場し公募で48億7000万ドルを調達したArm、7億4800万ドルを調達したRedditなどを挙げている。CoreWeaveのほか、今年はデータクラウドのDatabricks、チップのCerebrasなどのIPOが予想されている。