【新社長】ヤマダHD社長に上野副社長 創業者の山田氏は会長専念

家電量販店最大手のヤマダホールディングスが社長交代。創業者の山田氏は会長兼CEOとなり、ベスト電器出身の上野氏に経営のかじ取りが託された――。

デスク「ヤマダホールディングスは、4月1日付で副社長の上野善紀氏が社長兼COO(最高執行責任者)に昇格するね」

記者「はい。上野氏はもともと買収したベスト電器の出身で、現在は中核会社・ヤマダデンキの社長をつとめています。近年、同社は家電だけでなく、住宅や家具などを合わせた『くらしまるごと』戦略を推進していますが、新たな中期経営計画がはじまる新年度から新たな体制で臨むべきだと判断したようです」

デスク「創業者で、会長兼社長CEO(最高経営責任者)の山田昇氏は会長兼CEOとなるね」

記者「そうです。前社長の三嶋恒夫氏は2021年に健康上の理由で退任していますが、1973年の創業から52年が経ち、創業者の山田氏はすでに82歳。ニデックやファーストリテイリング同様、カリスマ経営者の後継者をどう探すかは長年の課題となっており、上野氏が山田氏の〝お眼鏡〟にかなうのか、市場が注目しています」

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