スピークバディCEO・立石剛史が語る「日本人が直面する『4つの壁』 AI英会話で英語の習得を!」

日本企業が中期経営計画を策定する際、必ずキーワードに掲げられるのが「海外」です。ところが、日本人の国民性もあってか、社員の英語の習得に苦戦する企業が多いのも事実です。

 日本における英会話の学習を1990年頃から振り返ると、まず英検が普及しました。2000年になるとグローバルスタンダートのTOEICやTOEFLが主流となり、2005年頃からは「駅前留学」「お茶の間」などのキャッチフレーズを使った英会話教室が人気になりました。そして10年以降、インターネットを活用したオンライン英会話が一気に広がっています。

 しかしながら、英語を母国語としない116の国・地域を対象とした24年の「英語能力指数」ランキングでは、日本の平均英語能力指数は過去最低の92位。これだけグローバル化になっても、依然として日本は英語を話せない国民が多いという状況が続いているのです。

 私はこの背景に4つの「壁」があると考えています。場所の課題・費用の課題・学習効率の課題・心理的不安の課題です。

 いかに自由に、安価に、効率的に、ストレスなく英会話を学ぶか─。これらの課題に対して、当社はAI英会話「スピークバディ」を提供しています。他の英会話サービスとの大きな違いは、最新のAI技術と言語習得理論を組み合わせ、バーチャル(仮想)キャラクター(AIバディ)と英会話を学ぶことができる点です。

 スピークバディは1日15分の1レッスンが基本です。講師はAIですから、ユーザーはいつでも、どこでも、好きなタイミングでの受講が可能です。AIバディは40人のキャラクターがおり、それぞれ異なる出身地や職業、個性を持っています。

 スピークバディは「日本産」ですが、社員は多国籍です。例えばエンジニアの中にはAIで著名なオランダの大学院で学んだオランダ人がいます。組織の多様性や技術力を活かすことで、1000シーンを超すレッスンの中で個性豊かなAIバディと対話をしながら、体系的に発音やフレーズなどを学べるアプリが誕生しました。

 費用は月額3300円。人によるレッスンでは精度にムラも出てきてしまうのですが、スピークバディではAIが学習履歴や発話内容を分析し、ユーザーのレベルや学習傾向に沿ってカスタマイズしたフィードバックも提供しています。何より心理的なハードルがなくなります。人前で英語を話すことに抵抗を感じ、緊張をしてしまう人でもAIバディであれば、気づかい無用で自分の話したいことを話せます。個人ユーザー約400万人、法人でも100社以上に導入されています。

 例えば、みずほフィナンシャルグループはグローバル化の推進と同時に、自己啓発の一環につなげています。また、三井不動産ホテルマネジメントはインバウンドに対応するため、接客現場の英会話力の向上につなげています。

 私がこのサービスを始めたきっかけは、英語が大の苦手なのにもかかわらず、外資系銀行に就職したことです。内定当時のTOEICスコアは280点。仕事のために猛勉強しましたが、特に会話相手を探すのに苦労しました。このときに「家に英会話ロボットがいてくれたら……」と思っていたのです。

 私のように英語学習で苦しむ人を救いたい。そして、誰でも言語習得ができることで人生の可能性と選択肢を広げたい……。そんな思いを胸に秘めながら、今後もさらにサービスに磨きをかけていきます。

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