Googleは3月3日(米国時間)、「Google Workspace Updates: Improving Google Calendar's interoperability with Microsoft Outlook」において、GoogleカレンダーがMicrosoft固有のメール添付ファイル形式に対応したと発表した。

これはユーザーからの改善要求に対応したもので、社内外のOutlookユーザーとの共同作業に関するエクスペリエンスを向上させるとしている。

  • Google Workspace Updates: Improving Google Calendar's interoperability with Microsoft Outlook

    Google Workspace Updates: Improving Google Calendar's interoperability with Microsoft Outlook

Microsoft固有のメール添付ファイル形式に対応

対応が発表されたファイル形式は、Transport Neutral Encapsulation Format(TNEF)と呼ばれるMicrosoft 固有のリッチテキスト形式。MicrosoftはTNEFに対応していないメールクライアントアプリを使用した場合、メールをWinmail.datまたはWin.dat添付ファイル付きプレーンテキストメッセージとして認識するとしている(参考:「TNEF conversion options | Microsoft Learn」)。

この添付ファイルにはOutlookの特別な機能(カスタムフォーム、投票ボタン、会議出席依頼など)が含まれており、対応していない場合はOutlookユーザーとの共同作業に影響を与えることになる。

Googleはユーザーからこのような不便の解消を要望され、今回TNEF形式をサポートした。この新機能は2025年2月3日にベータ版として発表されており、今回正式なリリースおよび導入の完了が発表された(参考:「Google Workspace Updates: Now generally available: improved syncing experience between Google Calendar and third-party calendars」)。

向上が期待されているユーザーエクスペリエンスの概要は次のとおり。

  • カレンダーサービス間におけるGoogleカレンダーイベントの同期精度が向上
  • 閲覧不要なカレンダー同期通知のフィルター方法をメール本文に追加
  • 大規模な組織の場合、Outlookシステム管理者はMicrosoft PowerShellを使用して、すべてのユーザーにフィルタールールを実装できる
  • メール本文に追加されたフィルター方法を通知する例 - 引用:Google

    メール本文に追加されたフィルター方法を通知する例 引用:Google

新機能は、Google Workspaceの管理者およびエンドユーザー、Workspace Individualの登録者、個人のGoogleアカウント所有者に対し、すでに提供されている。