Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は2月27日(現地時間)、「Microsoft really wants you to backup everything to OneDrive in Windows 11」において、Microsoftがバックアップ先にOneDriveを強要するのは問題があると懸念を示した。
Windows 11のバックアップ警告
Windows 11の設定アプリはバックアップを設定していないユーザーに警告バナーを表示し、バックアップの作成を促すことがある。ユーザーが警告を消すため続行ボタンからバックアップを設定すると、「Windows バックアップ」アプリが起動し、OneDriveを使用したバックアップが提案される。
ユーザーが指示通りOneDriveへのバックアップを完了すると、警告は消える。しかしながら、OneDriveへのバックアップを拒否し、設定を変更してバックアップを完了すると再度表示される場合があるという。
OneDriveは必要なのか
Windowsには複数のバックアップの仕組みが用意されている。Windows バックアップもその一つで、このアプリはOneDriveへの定期的なバックアップを提供する。
オンラインバックアップを望まないユーザーには不要なアプリとなるが、上記のとおりWindows 11はこのアプリを使用したOneDriveへのバックアップを要求する。
また、OneDriveには無料で利用できる容量が5GBという制限がある。それ以上のバックアップを行う場合は追加の容量を購入しなければならない。そのため、ある程度のデータを保有するユーザーには、警告バナーを使用した事実上の支払いの強要のように映り、利益誘導(マッチポンプ)のように感じられる。
Windows Latestはこのようなバックアップを強要するやり方には問題があるとして、セットアップ段階で警告バナーを確実に停止させる方法を提供すべきだと訴えている。