Sansanは2月20日、契約データベース「Contract One(コントラクトワン)」において、契約更新などで新たな契約書を作成する際に、新旧の契約書間の差分を自動検出する「文書比較機能」の提供を開始すると発表した。契約締結時の内容確認にかかる手間の削減につなげる。
企業が契約を締結する際には、契約内容が適切かどうかやリスクの有無を審査する上で、契約書の変更箇所を正確に把握することが求められる。特に契約書を更新する際には、直近の契約書と比較する必要があるが、直近の契約書を探して目視で比較作業を行うのは時間がかかり、担当者の負担となっている。
Contract One上で新たに提供する文書比較機能は、契約更新時などに現契約と新たに締結する契約書の差分を自動で検出し、わかりやすく表示する機能。アップロードした文書やContract One上の台帳から選択した契約書を比較対象として指定できる。比較結果はダウンロードすることもでき、関係者との共有や変更点の記録に活用可能だ。
さらにContract Oneは一つの契約に際して、利用できるアカウント数に制限がないため、法務部門だけでなく事業部の社員も直接契約書を確認できる。従来、審査業務は主に法務部が担当していたが、事業部の担当者も変更箇所を把握して必要な調整を行った上で法務へ相談でき、審査に関する法務と事業部のやりとりの削減につながるとしている。