パナソニックグループは、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「ノモの国」の建築・展示内装工事が完了し、竣工式を開催したことを発表した。また、大阪・関西万博に来場できない人々にも「ノモの国」の世界観を伝えるため、オリジナルアニメのティザー映像を本日公開した。
「ノモの国」は、2024年8月に建屋工事(ファサード膜施工を除く)を完了し、その後内装・展示工事を進め、2025年1月末までにファサードフレーム1,404個のうち730個にファサード膜を施工し、外観が完成した。屋外には、ヘラルボニーとコラボした輪島楓さんデザインの「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」プロトタイプを展示。内装・展示や各種コンテンツのインストールも2025年2月上旬に完了し、全工事が完了した。
パナソニックグループの「ひとの理解」研究に基づく技術を活用し、子どもたちの想像力を解き放つ体験型パビリオン。約30分の非日常体験ができる「Unlock体験エリア(922m2)」と、未来社会のアイデアを具現化した展示エリア「大地(165m2)」で構成されている。
「Unlock体験エリア」では、立体音響や360°映像、振動や風によるハプティクス技術を活用し、五感を刺激するイマーシブな体験を提供する。高さ3.5mの「ミストウォール」をくぐり抜ける演出や、直径1.3mの映像が降り注ぐ「ボルテックスリング」の幻想的な演出も実施。また、無線タグ(RFID)やカメラで行動データを分析し、感情解析を基に子どもたちの可能性を「蝶」のモチーフとともに描き出す。
まず「カガミイケの奥深く」で立体音響・映像・振動を通じて五感を研ぎ澄まし、「ノモの森」では無線タグ付きの「結晶デバイス」を使って光や音に反応する森を探索する。続く「古木の谷」では、表情解析と行動データの分析によって一人ひとりの個性を映像化し、独自の「蝶」が誕生して「ミストウォール」の向こうへ導かれる。
「滝(ミストウォール)」では、高輝度プロジェクターで映し出された蝶の映像が舞うミストスクリーンをくぐり抜け、「大空へ」では360°映像と音のシアター空間で、蝶が風に乗って舞いながら音を奏で、大空へと羽ばたく。体験終了後は、結晶デバイスを返却すると一人ひとりの体験結果が反映された「Unlockカード」が発行され、QRコードで体験を振り返ることができる。
なお、パナソニックグループは3月20日に、大原櫻子さんが歌うテーマソング「夢は翼」を使用した「オリジナルアニメ」をオンラインで公開するほか、閉幕後も子どもたちとつながるための「(仮称)オンライン次世代共創プラットフォーム」を4月13日に公開を予定しているなど、さまざまな取り組みを通じて子どもたちの創造力を解き放つ機会を提供する。