Googleは2月12日(米国時間)、「New digital protections for kids, teens and parents」において、未成年者保護のためAI(Artificial Intelligence)を使用した年齢推定モデルのテストを開始すると発表した。

18歳未満のユーザーを検出し、プラットフォーム全体で年齢に適した体験を提供できるようにするという。

  • New digital protections for kids、teens and parents

    New digital protections for kids, teens and parents

Googleの未成年者保護

Googleはこれまでも未成年者の保護を目的として、さまざまな措置を講じてきた。例えば、セーフサーチフィルターのデフォルト設定、センシティブな広告コンテンツの制限、YouTubeとPlayにおける年齢制限付きコンテンツの制限、YouTubeにおける青少年向けウェルビーイング保護の組み込み、生成AI体験における追加の安全対策などが実施された。

これらは正しい年齢をGoogleが把握していることを前提にしているが、虚偽の登録など必ずしも正しく把握できているわけではない。Googleは年齢確認について次のように述べている。

年齢に応じた保護策を提供するための新しい方法を模索し続ける中で、最も複雑な課題の1つはユーザーの年齢を把握することです。

そこで、Googleは年齢に応じた適切な保護を提供するため年齢推定モデルを導入し、ユーザーが18歳未満か否か検出する取り組みを開始する。テストは2025年に米国から開始され、将来的にはその他の国にも展開される予定となっている。

未成年者向け支払い機能の追加

Googleは今回の発表の中で、今春からAndroidに未成年者向け支払い機能を追加すると明らかにした。これは保護者の監督下にある未成年者向けの機能で、スマートフォンのGoogleウォレットを保護者が管理できるようになる。保護者はカードの追加承認、カードの削除、取引履歴の閲覧が可能とされる。

Googleは今後もすべてのプラットフォームで未成年者や若者を保護し、その上でスキルを身に着けられるようテクノロジーに投資すると明言した。生成AIによるインタラクティブな体験や若者向けの製品を、責任を持って提供するという。