オルツの子会社であるオルツREキャピタルは1月21日、不動産アセットマネジメント事業の開始について発表した。オルツおよびオルツREキャピタルが持つ独自のAI技術を活用して不動産アセットマネジメントに特化したAIエージェントを開発し、グローバル市場において効率的な不動産アセットマネジメントを提供するという。
オルツのAI技術とAIエージェントを活用
オルツは2024年12月に子会社としてオルツREキャピタルを設立。オルツREキャピタルは不動産関連のデータ分析やクローンマッチング技術を活用し、物件情報探索などの事業を行っている。今後はこれらのAI技術を活用し、不動産アセットマネジメントに特化したAIエージェントによる新たな不動産アセットマネジメントのサービスに取り組む。
今回提供するAIエージェントは、世界の不動産市場のリアルタイムデータを解析し、最適な投資戦略を迅速に導出する能力を備える予定だという。これにより、従来の手動による分析や意思決定プロセスを効率化し、迅速かつ精度の高い投資判断が可能になる。
AIエージェントは市場のトレンドやリスクファクターを常時監視し、リアルタイムでの調整が可能なため、長期的な資産運用においても安定した成果の実現を目指す。
今後の展開
オルツREキャピタルは今後、日本国内を中心にAIエージェントを活用した不動産アセットマネジメント事業を展開し、その後はグローバル市場への進出も予定する。米国やアジア地域における市場成長などを背景に、現地のニーズに即した投資戦略を提供することで、世界的な不動産アセットマネジメント市場において競争優位性の確立を目指す。
不動産アセットマネジメント特化型のデジタルクローン
同社は今回の取り組みに関連して、オルツ独自技術である「P.A.I.」(パーソナル人工知能)と大規模言語モデル「LHTM-2」を基盤としたノーコード生成AIプラットフォーム「altBRAIN」を活用し、不動産アセットマネジメント特化型AIエージェントである「不動産AM BRAIN」を開発している。