楽天モバイルは1月20日、米国でベンダーのオープンな無線機器(RU)の商用展開を支援すると発表した。
同社はすでに日本国内において大規模な「Open RANモバイルネットワーク(オープンで相互運用可能な無線ネットワーク)」を構築し、通信サービスを提供している。その知見を生かし、米Battelle Memorial Institute、米Microelectronics Technology、米Eridan Communications、米Airspan Networksと連携し、各社が開発するオープンなRUの商用展開に必要な検証とインテグレーションを行い、商用ネットワークでの実証実験を支援する。
なお、実証実験はOpen RANに対応した楽天シンフォニーの分散ユニット(DU)および集約ユニット(CU)を用いて実施する予定。
米国の商務省国家電気通信情報庁(NTIA)から助成金をもとに実施され、Open RANの構築を支援し、無線市場の競争を促進することで、グローバルなサプライチェーンを強化する目的だ。同プロジェクトにおいて各RUベンダーは、移動通信関連の技術仕様の標準化プロジェクトである3GPPや、Open RAN仕様策定推進団体のO-RAN ALLIANCEが定義する国際的な規格であるO-RAN仕様に準拠したRUの開発・商用展開を目指すとのことだ。