NTT西日本と奈良県、シスコシステムズは12月25日、3者で協働し、12月28日より、奈良公園バスターミナルでオープンローミング(OpenRoaming)の実証実験を実施することを発表した。
オープンローミングとは、国際的なWi-Fi相互接続基盤のことで、ユーザーは、プロファイル(設定情報)を一度インストールするだけで、世界中のオープンローミング対応のWi-Fiスポットに高い安全性を確保しながら、自動接続することができる仕組み。
実証実験の概要
米国をはじめ、EUなどの一部の国々、大阪や東京といった国内の都市部では、オープンローミングが広く普及しているものの、これまで奈良県内におけるオープンローミングの導入は実施されていなかった。
現在、奈良県では訪日外国人旅行者が増加していることから、観光客の高いニーズであるオープンローミングに対応することで旅行者の利便性と満足度を向上させることを目的に、奈良公園の玄関口である奈良公園バスターミナルにおいて、NTT西日本・奈良県・シスコが協働し安全・安心なオープンローミングの実証実験を実施する運びになった。
実証実験は12月28日から約3カ月間実施され、実施後は実証実験の結果をもとに奈良県内のオープンローミング普及を推進していくという。