Elon Musk(イーロン・マスク)氏のAIスタートアップxAIが、シリーズC投資ラウンドとして60億(2024年12月24日時点の日本円換算で約9430億円)ドルの新規資金調達を完了した。同社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類から明らかになった。評価額は500億ドルだ。

合計97の組織が参加

書類では投資家名は明かされていないが、主要な投資家としてAndreessen Horowitz、Blackrock、Fidelity、Kingdom Holdings、Lightspeed、MGX、Morgan Stanley、OIA、QIA、Sequoia Capital、Valor Equity Partners、Vy Capitalなどが参加しているという。戦略的投資家として、NVIDIAとAMDも参加しており、合計で97の組織が加わっているという。

Financial Timesは、今回の資金調達には前回の投資ラウンドに参加した組織のみが参加しており、マスク氏のTwitter買収を資金面で支援した投資家は優遇策が用意されていたと報じている。

今回の新規調達は2024年5月のシリーズBに次ぐものとなり、TechCunrchはxAIの合計の調達額を120億ドルと報じている。11月、xAIは評価額500億ドルを目指すとCNBCが報じていたという。

xAIは5月以降の取り組みとして、10万のNVIDIA Hopper GPUで構成される「Colossus」を122日でフル稼働させたこと、最新の言語モデル「Grok2」、基盤モデルなどにアクセスできる「xAI API」、自己回帰型画像生成モデル「Aurora」の公開などを報告している。