TISとピクセルインテリジェンス、ホット沖縄総合研究所の3者は12月23日、沖縄県名護市のリゾート施設・カヌチャリゾートにおいて、自動運転車「Robo-Shop」を活用した無人移動販売の実証実験を同日より開始することを発表した。
実証実験の背景
今回の実証実験では、カヌチャリゾート内のフロント棟付近、ガーデンプール付近、ショップ周辺などの複数エリアにおいて、物販需要が見込める時間帯に自動運転車「Robo-Shop」を稼働し、宿泊客を対象に軽食やドリンクを販売する無人移動販売の有用性を検証する。
沖縄県内では、自動運転車による旅客の輸送は実証実績があるが、リゾート施設内での飲食物の無人移動販売は前例が少ないという。
今回の実証実験においては、TISが導入・企画、ピクセルインテリジェンスが自動運転車および技術の提供、ホット沖縄総合研究所が無人移動販売のサービス運営、カヌチャリゾートが実施施設の提供を担う。
実証実験の概要
今回の実証実験では、冷蔵庫を備えたRobo-Shopが時間帯ごとに宿泊客が多く集まるエリアを移動し、軽食やドリンクの無人販売を行う。宿泊客はキャッシュレスで支払いが可能。これにより、宿泊客の利便性向上とカヌチャリゾートの物販売上向上を目指し、ビジネスの有用性を検証する。
TISは、今回の実証実験を通して、自動運転技術を活用した無人移動販売のノウハウの蓄積や需要把握、課題抽出に取り組み、今後さまざまな地域および施設において「移動コンビニ」としての機能を兼ね備えたサービスの拡大を目指す。
今後は、公道を利用した無人移動販売の提供についても検討を進める。