LegalOn Technologiesは12月17日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」について、3300冊以上の法律関連書籍や法令・ガイドライン・判例などを収録する法律情報データベースにAIリサーチ機能を組み合わせたリーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape(リーガルスケープ)」と2025年2月より機能連携を開始することを発表した。
これにより、法務相談の際に参考となる書籍がLegalOn Cloud上でサジェストされ、閲覧環境にスムーズに遷移できるようになるという。法令や法律書籍のリサーチの効率化と案件への対応の迅速化を支援する。
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」
LegalOn Cloudは企業法務のためのAIテクノロジープラットフォーム。同サービスのユーザーはマターマネジメント体制、コントラクトマネジメント体制、契約審査体制、法令調査体制、法律事務所作成の法律文書の書式の利用体制など、さまざまなCLM(Contract Lifecycle Management)体制を同一プラットフォーム上で構築できる。
また、LegalOn Cloud上で業務を行うことで自然にナレッジが蓄積され、AIが自動で整理する。そのため、欲しい情報を欲しい時にAIがレコメンドするという、これまでにないナレッジマネジメントを実現し、新しい法務業務の執務環境を支援するとのことだ。
リーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape」
2021年6月にLegalscapeが提供を開始した「Legalscape」は、法務担当のビジネスパーソンが持つ法律関連情報の収集ニーズに対応することを目的に開発されたリーガルリサーチプラットフォーム。
2023年9月には生成AIと自然言語処理技術を組み合わせたAIリサーチ機能を実装。書籍・法令・ガイドライン・判例などを一覧で確認できる機能や、3300冊以上の書籍を含む計3万5000件超のコンテンツを有している点などが特徴。
リーガルリサーチの効率化と案件への対応スピードの向上を支援
企業の法務担当者が法務相談対応をする際には、法律専門書や判例、官公庁の指針やガイドラインなどの媒体から情報収集することで、法規制への対応やリスク管理を行っている。複雑な法規制を把握し企業として適切な対応をするために、法務担当者にとって有力な情報源を収集するリーガルリサーチは、業務に必要不可欠。
しかし、相談案件から必要なキーワードが想起できない場合や、関連書籍を判別できない場合など、リーガルリサーチには多くの時間と労力を要する。こうした課題に対し、LegalOn CloudはLegalscapeとの機能連携を2025年2月より開始することとなりました。
今回の機能連携では、Legalscapeに収録されている書籍をLegalOn Cloud上でAIがサジェストし、ユーザーが書籍をクリックすることでLegalscapeに遷移して書籍を閲覧できるようになる。これにより効率的に情報源を収集できるようになり、案件への対応スピードの向上に加えて適切な対応の推進を支援する。
なお、この機能を使用する際にはLegalOn Cloudに加えてLegalscapeの導入が必要となる。