Bleeping Computerは12月10日(米国時間)、「Microsoft 365 outage takes down Office web apps, admin center」において、Microsoft 365に障害が発生したと報じた。Office WebアプリとMicrosoft 365 管理センターに影響し、一部のユーザーはアクセスできなくなったとされる。
障害の概要
障害は12月10日未明(米国時間)ごろに発生したとみられ、その頃から報告が寄せられている。影響を受けたユーザーはOutlook、OneDrive、Office 365アプリなどに接続できなくなり、WebブラウザからMicrosoft 365にアクセスすると次のメッセージが表示されたという。
We're experiencing a service outage. All of your open files have been saved. It may be some time before the outage is resolved.(サービスが停止しています。開いているすべてのファイルは保存されました。障害が解決されるまでしばらく時間がかかる可能性があります)
Microsoftの対応
Microsoftは障害について管理センターからインシデントアラートを報告した。また、Xへの投稿で回避策を示し、デスクトップアプリ経由でのアクセスを推奨した。
障害発生時の「サービスの状態」などには異常の表示はみられず、監視機能に検出されるような障害はないと推測されていた。午前8時ごろに修正プログラムのテストが開始、午前9時半ごろに解決が報告された。
Microsoftによると、原因は最近のサービス変更によるトークン有効期限の特定の問題とのこと。この影響を受けて認証リクエストに失敗し、アクセス障害が発生した。正常な手続きとしてアクセスを拒否したことで、「サービスの状態」には異常が表示されなかったものとみられる。
なお、Microsoftは11月25日(米国時間)にもMicrosoft 365で大規模な障害を起こしている。回復に24時間以上を要したこの障害も「最近の変更」が原因とされる(参考:「Microsoft 365 outage impacts Exchange Online, Teams, Sharepoint」)。