LegalOn Technologiesは12月11日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」について、コミュニケーションツール「Slack」との連携を開始することを発表した。これにより、法務へ依頼を行う側は日常的に使用しているSlack上で案件のやりとりが可能となる。一方の法務側はLegalOn Cloud上でSlackのメッセージや添付内容を確認でき、LegalOn Cloudから依頼への返信が可能となる。
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」
LegalOn Cloudは企業法務の支援を目的に開発されたAIテクノロジープラットフォーム。マターマネジメント体制、コントラクトマネジメント体制、契約レビュー体制、法令調査体制、法律事務所作成の法律文書の書式の利用体制など、さまざまなCLM(Contract Lifecycle Management)体制を同一プラットフォーム上に構築できる。
さらに、LegalOn Cloud上で業務を行うことで次第にナレッジが蓄積され、AIが自動でこれらのナレッジを整理する。欲しい情報を欲しい時にAIがレコメンドするという、これまでにないナレッジマネジメントを実現するとのことだ。
LegalOn CloudとSlackが連携開始
スムーズな社内コミュニケーションのため、多くの企業がSlackなどのチャットツールやビジネスコミュニケーションツールを導入している。チャットツールを利用する企業では、日常の社内コミュニケーションに加え、法律相談や契約書作成、レビューなどの法務部への相談もチャットツール上で行われている例が多い。
しかしその一方で、法務担当者にとってSlack上のコミュニケーションはスムーズではありながら、情報の蓄積といったナレッジマネジメントや、案件管理といったマターマネジメントなどを行うための追加作業や別のツールを導入する必要があるなど、新たな手間が発生している例もあるという。
そこで今回、LegalOn CloudとSlackの連携を開始。法務担当者は事業部から届いた依頼や相談をLegalOn Cloud上で返信できるようになる。また、依頼や添付された資料、契約書などはLegalOn Cloudに自動で格納される。法務に依頼を行う事業部側としても、日常的に使用しているSlack上で法務相談や契約書の審査におけるやり取りを完結できるようになる。