Metaが企業が利用できるAIツール開発を専門とする新しい製品部門、ビジネスAIグループを立ち上げる。MetaのLLM(大規模言語モデル)「Llama」を使い、Facebook、Instagram、WhatsAppで広告やコンテンツを提供する企業を支援するツールを開発する事業部のようだ。

ビジネスAI製品グループを率いるのはSalesforce AIでCEOを務めた人物

新設されるビジネスAI製品グループを率いるのは、Salesforce AIでCEOを務めたClara Shih氏。同氏は、AIを活用した財務向けソーシャル顧客管理ソフトウェア「Hearsay Social」の創業者でもある。

Shih氏自身もLinkedInで、Salesforceを退社してMetaに入社することを告げており、「Metaのグローバルのリーチ、それにAI分野でのリーダーシップは、企業にとって世代を超えたチャンスになる。これをゼロからイチへとスケールアップさせる手助けができることを光栄に思う」と記している。

ビジネスAIグループはMetaのLlamaを用いて、Metaのサービス上で広告やコンテンツを作成する企業向けにAIツールを開発するという。

Metaはすでに企業向けAIチャットボットとして、企業がWhatsAppやMessenger上で独自のAIチャットボットを展開するサービスを提供している。MetaのAIはこれまで広告と最適化が中心だったが、最新の製品グループではより深い顧客関係を構築するツールに取り組みを拡大するという。

Metaのバイスプレジデントでマネタイズのヘッドを務めるJohn Hegeman氏は「最新のAI技術の進歩により、効率を高め、顧客体験を大幅に改善することができる」と述べている。Axiosが11月19日付けで報じている。