NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は10月22日、Salesforceが提供するLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」を活用し、日本電信電話(NTT)が提供する「tsuzumi」とSalesforceサービスの連携を開始したことを発表した。

tsuzumiとSalesforceサービスが連携を開始

tsuzumiは日本語学習データの質と量を向上させるアプローチにより、軽量ながら高い日本語処理能力を特長とする。また、tsuzumiは柔軟な学習に対応するため、特定の業界に固有の言語表現や知識に対応するチューニングを少ない追加学習で実現できる。

tsuzumiとSalesforceサービスとの連携により、カスタマイズ性の高いプラットフォームの利活用が期待できるという。業界や業務に特有の言語表現や知識など、ユーザーの実業務に合ったカスタマイズによりきめ細やかなサポートを提供するとしている。

例えば、Salesforce Sales Cloudにおいては、利用する業種や業界における用語を理解し、商談の議事を的確に記録する。また、Salesforce Service Cloudにおいては、特定サービスのカスタマーサポートに適応することで対応スタッフのアサインや顧客報告のとりまとめなどをスムーズに実施できるようになる。

  • システム管理者テスト画面イメージ(2025年提供開始予定)

    システム管理者テスト画面イメージ(2025年提供開始予定)

今後の取り組みについて

NTT ComはtsuzumiとSalesforceサービスとの連携によるソリューションモデルの検討にも取り組んでいるという。具体的には、業界特化型ソリューションの提供、顧客体験の向上、セールスイネーブルメントなどについて、2025年中に具体的なサービスの展開を開始する予定だ。