【ビフォーアフター表示】2社立て続けに行政処分 表示義務違反で業務停止も

化粧品の使用前・使用後を比較する「ビフォーアフター」の表示を行っていた事業者に対する行政処分が相次いでいる。10月4日には、消費者庁が、美容クリームの通販のSUNSIRI(サンシリ)に対して、特定商取引法に基づく、3カ月間の業務停止命令を行った。10月10日には東京都が、育毛剤を販売していたヴィワンアークスに対して、景表法に基づく措置命令を行った。いずれも、自社広告やアフィリエイト広告の中で、商品の使用前と使用後を比較するような画像を表示していたとしている。

消費者庁はサンシリに対して、ECサイトの最終確認画面の表示義務違反も認定した。サンシリは、最終確認画面において、定期購入契約の解除に関する事項を表示していなかったとしている。

消費者庁によると、サンシリは、ビフォーアフターの写真や動画を表示することによって、美容クリームを使用すれば、即座にシワやシミを完全にかつ確実に消すことができるかのような表示をしていたという。

東京都によると、ヴィワンアークスは、育毛剤に含まれる成分の作用により、短期間で外見上視認できるまでに、薄毛や白髪の状態が改善されるほどの効果が得られるかのように表示していたとしている。

▲育毛剤を販売していたヴィワンアークス