ガラスアクセサリーの「iriser」、体型カバースタイリスト「ゆかりん」とコラボで日商25倍

小高ワーカーズベースはハンドメードのガラスアクセサリーブランド「iriser(イリゼ)」を展開し、自社ECサイトを中心に販売している。アパレル系のYouTubeチャンネルとコラボ配信を実施し、1日の売り上げが通常時の25倍になったという。

同社は「地域の100の課題から100の事業を創出する」というミッションを掲げている。東日本大震災の復興や、生活の基盤整備を大企業や政府からの支援に頼るばかりではなく、地元から作っていきたいという思いがある。実現に向けて、多様なスモールビジネスを展開している。

▲「iriser(イリゼ)」公式サイト

<コンセプトは「あしたの自分をつくる」>

「iriser」は「あしたの自分をつくる」をコンセプトに掲げ、地元の主婦をはじめとする女性たちがガラス職人として活躍している。職人の感性を生かし、福島の自然景観や文化から着想を得たガラス製のアクセサリーを販売している。

▲絶滅危惧種の「ミズアオイ」をモチーフにしたネックレス

コンプレックスをカバーしつつおしゃれなスタイルを提案する体型カバースタイリストのゆかりんのYouTubeチャンネル「ニュークロ」とコラボした。チャンネル登録者数は6万3000人に上る。

日常的におしゃれをしたい大人女性に向けたコンテンツが、「iriser」のコンセプトやターゲット層と相性が良かったという。

「これまで、自社のECサイト以外では、アンテナショップなどで『福島の商品』として販売することが多かった。今回のライブ配信での反響を受けて、さまざまな場所で商品を露出し、販路を拡大していく方針だ。手段の一つとして、ライブ配信のコラボも有効だろう」(ブランド担当者)と話す。

オフラインではギフトの展示会にも出展したという。

<石川県奥能登を支援する商品も発売>

購入のリピート率が高いので、過去の購入者に向けたメルマガ配信も継続していく方針だ。リピート購入されるタイミングは新作の発売時が多い。

「現在、数カ月に1回のペースで新作を発売しているが、今後は1カ月に1回のペースで発売したい」(同)と展望を話した。

8月から石川県奥能登の再生を支援する商品も発売している。

▲石川県奥能登を支援するピンブローチ

今後も被災地の復興、地域創生を目指し、ビジネスを作っていく考えだ。