Bleeping Computerは10月4日(米国時間)、「Google removes Kaspersky's antivirus software from Play Store」において、Google PlayからKasperskyのアンチウイルスソフトウェアが削除されたと伝えた。
Kasperskyも公式フォーラムにおいて削除されたことを認め、Google Playからアプリをダウンロードおよびアップデートできるように解決策を検討中と明らかにしている(参考:「Is Kaspersky blocked / removed from Google Play? - Kaspersky: Basic, Standard, Plus, Premium - Kaspersky Support Forum」)。
削除された原因
GoogleはBleeping Computerに対して声明を発表し、原因が米国産業安全保障局(BIS: Bureau of Industry and Security)の規制にあることを認めた。Bleeping Computerによると、Googleは次のように述べたという。
米国産業安全保障局は最近、Kasperskyに対するさまざまな規制を発表した。その結果、Google PlayからKasperskyのアプリを削除することになった。
米国産業安全保障局によるKasperskyへの規制とは、Kasperskyおよびその関連企業が、ウイルス対策などのセキュリティ製品やサービスを米国民に提供することを禁止する処置のこと(参考:「米当局、Kaspersky製品の提供禁止を発表 - アップデートも禁止 | TECH+(テックプラス)」)。ロシア連邦は米国の敵国であり、Kasperskyはロシア政府の管轄、管理、指示に従うことから米国の安全保障上のリスクだとしている。
回避策
Kasperskyは回避策として、Galaxy Store、Huawei AppGallery、Xiaomi GetAppsなどのアプリストアからダウンロードおよびアップデートする方法を勧めている。また、製品ごとのアプリストアの一覧を「How to download Kaspersky applications on Android and iOS」にて公開している。