サテライトオフィスは9月24日、オンプレミスおよび自社のクラウド環境で利用できる法人向け生成AIセキュリティ強化版ソリューション「サテライトAI /クローズド AIボード」を提供開始したと発表した。

同社はSaaSで「サテライトAI /AIボード」を提供してきたが、今後、オンプレミスのほか、Microsoft Azure、Amazon Web Services(AWS)、GCP(Google Cloud Platform)等のクラウド環境に構築して利用することも可能となる。

「サテライトAI /クローズド AIボード」の主要機能

「サテライトAI /クローズド AIボード」は、一般のChatGPTと同じ画面レイアウトを維持しながら、企業向けにセキュリティが強化されたサービス。

GPT-3.5-Turbo、GPT-4-Tubo、GPT-4o、Microsoft Azure OpenAI系、Google Gemini/Vertext AI、Claude系など、主要なLLMを利用できる。また、社内のドキュメントを学習し、AIに回答させるRAG学習にも対応している(Azure OpenAI Service/Google VertexAI/OpenAI@AssistantsAPI)。

加えて、マルチモーダル対応、Webブラウジング機能、PDF内画像のOCR対応、Excel/PDFの複雑なレイアウトの解析(ブロック構造認識技術)といった機能も備えている。

セキュリティを強化する機能

同サービスでは、セキュリティを強化するためにさまざまな機能を備えている。

具体的には、「ChatGPT/Gemini/Claudeへの質問内容をAIに学習させない」「AIに対する質問で、禁止キーワードを指定(正規表現で指定可能)」「AIに対する質問で、個人情報をマスキング化」「不適切な発言の排除」「ユーザーの質問とAIの回答を保存」といった機能を提供する。

  • サテライトAI・クローズドAIボードの構築例(Azure環境)