Malwarebytesは9月17日(米国時間)、「iOS 18 is out. Here are the new privacy and security features|Malwarebytes」において、9月16日にリリースされたiOS 18の強化されたプライバシーとセキュリティ機能の概要を伝えた。
新しいパスワードアプリの特徴
最も期待できるセキュリティ関連の新機能として、新しいパスワードアプリが挙げられている。キーチェーンを基盤に構築された新しいパスワードアプリは、より簡単なパスワードアクセスを可能にし、すべての認証情報を1カ所で確認できるようにする。
パスワードの漏洩が明らかになった場合、新しいパスワードアプリは警告を表示してユーザーに変更を促す。弱いパスワードや過去に漏洩したことのあるパスワードの利用も警告の対象となる。また、自動入力機能を有効にしている場合、パスワードがパスワードアプリに自動的に追加されるようになる。
その他の新機能
パスワードアプリ以外にも、新しいプライバシーとセキュリティ機能として、以下が挙げられている。
アプリの非表示とロック
iOS 18では、アプリを非表示にしたり、ロックしたりすることができる。基本機能となるアプリは非表示にできないが、App Storeからインストールできるアプリは非表示設定が可能とされる。ロックはアプリの起動や他のアプリとの連携にFace ID、Touch ID、パスコードなどを要求する。ただし、これら機能は13歳未満(年齢は国、地域により異なる)のアカウント所有者は利用できない。
アクセス制限
アプリからアクセス可能な連絡先を制限できるようになった。アプリの利用目的に合わせ、不要な連絡先へのアクセスを防止できる。
また、位置情報サービス、トラッキング、カレンダー、ファイルとフォルダ、連絡先、ヘルスケアなどのデータにアクセスできるアプリを簡単に管理できるようになった。プライバシーとセキュリティ設定から、これらデータへのアクセスをどのアプリが要求しているかを一目で確認できる。
Apple Intelligenceが導入予定
iOS 18では、年内リリース予定のApple Intelligence導入に向けた準備が行われている。Apple Intelligenceはプライバシーを保護できるように設計されたAI( Artificial Intelligence)プラットフォーム。オンデバイス処理をiPhone、iPad、Macの基盤に組み込むことで、個人情報を収集せずに動作する。また、Private Cloud Compute(PPC)による大規模なサーバベースモデルを利用して複雑な要求にも応えることが可能とされる。
iOS 18の新機能は、「iOS 18 is available today, making iPhone more personal and capable than ever - Apple」で詳しく解説されている。iOS 18のサポート対象デバイスを利用しているユーザーは、最新バージョンにアップデートすることでこれら新機能を利用できる。