マネーフォワードiは9月11日、情シス向け業務OS「マネーフォワード Admina」で情シス向けの従業員データベースを作成できる機能「Admina Directory」(旧:Universal Directory)を正式リリースした。

Admina Directoryの概要

Admina Directoryは、情報システム部門の業務に特化した人事台帳を作成・管理できる機能。

従来は、人事部門のDBとデータ連携し、情報システム部門のSaaS・デバイス管理業務に適した台帳を作成できる機能としてUniversal Directoryを一部ユーザーに対して提供してきたが、Admina Directoryとして全ユーザーに提供する。

主な特徴として、マネ―フォワード Admina上には情シスに必要な情報だけが連携され、性別・住所・給与情報など人事労務で扱う秘匿性の高い情報は集約されないことに加え、社内IDとして自動判定したいドメインを複数設定できるため、グループ会社など社内で複数のドメインを管理している企業も活用できるという。

  • 社内IDとして判定したい複数ドメインを登録

    社内IDとして判定したい複数ドメインを登録

また、人事台帳を表計算ソフトなどを使って複数のファイルで管理している場合も、従来の管理項目をAdmina Directoryにそのまま引き継ぐことができ、管理画面から表示項目のソートやカスタム項目の追加なども可能。

  • 管理項目を自由に追加可能

    管理項目を自由に追加可能

さらに、マネ―フォワード Adminaと各SaaSの連携で人事側の従業員DBにない社内IDが見つかった場合は「未登録ID」として登録され、契約形態、就業ステータスなどを編集して社内IDに追加できるため、アルバイトや業務委託などの従業員情報も抜け漏れなく管理できるという。

  • 未登録IDをまとめて確認

    未登録IDをまとめて確認

これまで情報システム部門は、SaaS(Software as a Service)やデバイスの利用状況を一元管理する際、人事部門の作成した従業員DB(データベース)から必要な情報だけ共有を受けるケースが多くあったという。

しかし、シートの管理・更新が各部門ごとに行われる場合があり、両部門に反映作業の手間が発生していたほか、人事部門が把握していない業務委託先情報などは、委託した部署への確認が発生するなど、情報が一元管理できていないという課題があった。加えて、提供元のDBには、住所や給与などの保護すべき個人情報も含んでいることが多く、情報システム部門が直接アクセスすることも困難となっていた。

Admina Directoryは、人事DBから必要な情報のみを自動で同期し、さまざまな雇用形態の従業員情報も登録できるため、情シス業務に特化した従業員DBを作成でき、管理業務の効率化につなげるとしている。