生成AIを活用しシステム開発の上流工程「要求開発」を行うモデリングサービス「おしごとモデルズ」を開発する豆蔵は8月27日、新機能の追加とユーザビリティを向上させた新バージョン「v1.1」のリリースを発表。2024年9月より提供開始する。

生成AIと対話しながら専門知識を持たない担当者でも要求開発を行える"おしごとモデルズ"

おしごとモデルズ(公式Webサイト)

「おしごとモデルズ」は、システム開発の上流工程である「要件定義」に入る前にビジネス上の戦略要求や業務要求などを明確化し、制作物のゴールを具体化していく「要求開発」を生成AIでより効率的に行うサービス。カード形式で業務の可視化を行う「おしごとスケッチ」と生成AIと対話しながら業務モデリングを構築する「おしごとモデラー」の2つの機能により専門知識を持たない担当者でも要求開発を行える。

カードフォーマットの改訂、改善提案要求や用語集の出力などが追加された新バージョン

新バージョン「v1.1」では、ユーザーからのフィードバックをもとに大幅な機能強化が行われており、業務を可視化する「おしごとスケッチ」ではカードフォーマットの手直しから、ツールチップを使用した入力ヒント、カードの折り畳み機能による視認性向上などUI関連の機能強化のほか、記入漏れや不備を指摘する記載内容チェック機能なども実装されている。

  • おしごとモデルズ v1.1の機能強化ポイント(同社資料より)

モデリングを構築する「おしごとモデラー」では、要求事項を指定して改善提案を行う「改善提案要求」機能、ユースケース一覧とユースケースシナリオを設計資料に再利用できるようにExcel形式で出力する「ユースケースシナリオ出力」機能、入力された業務用語を自動抽出し用語集を作成して出力する「用語集出力」機能や要求記述の変更履歴を追跡するトレーサビリティ機能などが実装されている。生成AIに関しても、モジュールとプロンプトを見直すことでモデリング精度の向上を実現している。

  • 用語集の出力イメージ(同社資料より)

サービス利用は初期に「導入プラン」を契約し、その後継続利用の「利用プラン」へ移行する流れとなる。「導入プラン」はコンサルティング付きの「標準プラン」と評価のみの「トライアルプラン」、ユーザーの要望に対応する「カスタムプラン」の3つが用意されている。費用等の詳細は要問合せとなる。