食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地はこのほど、EC食品宅配サービス「Oisix」において、8月31日の「野菜の日」に合わせ、2025年に注目される青果トレンドを発表した。「タイパベジ」などがランクインした。これらのトレンド要素を取り入れた人気料理家・寺井幸也氏監修の「Kit Oisix」を10月に販売する。
農林水産省の最新の野菜の消費状況によると、家庭での生鮮野菜購入額は減少傾向だが、サラダの購入額は増加している。サラダを含む調理食品の購入額は長期的に増加しており、20~70歳代のすべての世代で「簡便化志向」および「経済性志向」の割合が上昇している。
インターネットの八百屋として2000年にサブスクリプションサービスを開始した「Oisix」では、4000軒を超える畑の生産者と36万人以上の全国の顧客を直接つなぎ、蓄積された顧客の嗜好情報と、天候によって左右される作物の生育状況とを独自のアルゴリズムでマッチングし、売場を日々進化させている。
その結果、畑の生育状況を反映した商品ラインナップを提案しながら、顧客にとっては好みの商品を継続的に購入できる仕組みとなっており、生産された作物の有効活用と顧客が満足できるサービスとを両立している。
このほど、8月31日の「野菜の日」に合わせ、「Oisix」の嗜好情報や、年間約6万件にもおよぶ商品レビューから読み取れる顧客のニーズ、SNSやメディアで話題になったトピックス、有識者や畑の動向を元に、青果バイヤーが注目するネクストトレンドを独自に選出した。
さっと調理できて食べごたえもしっかりある野菜が主役で献立がきまる「タイパベジ」、冷蔵庫やキッチンのスペース取らない「スペパベジ」、想像を超えたおいしさの生で食べる野菜「極生ベジ」、特定の栄養成分を多く含む高栄養野菜「きくベジ」、劇的に進化している国内で生産されたトロピカルフルーツ「ジャパントロピカル」を挙げた。
【「タイパベジ」のメニュー例】
【極生ベジ】
【高栄養野菜「きくべジ」の例】
【ジャパントロピカルフルーツ】
例えば野菜の「スペパ」志向については、白菜、大根、レタスなどでミニサイズの青果への支持が顕著になってきており、販売後の顧客によるレビュー数は過去1年で見ると通常サイズの約5倍となった。
【ミニサイズの青果】
「ミニで扱いやすいので、野菜室から出す時も楽。まな板に収まるサイズだから包丁を入れる回数も減り、いろいろな料理に使う。鍋、シチュー、煮物、スープなどなんでも。ミニサイズで丸ごと白菜を味わえるのはうれしい」といった声が寄せられている。
▲一般的な大きさの野菜(上)とミニサイズの「スペパ野菜」を冷蔵庫の野菜室に並べて比較した様子
こうした状況を踏まえ「Oisix」では、生産者に依頼して国内初となる新品種のミニキャベツ作付けを依頼。今秋本格的に販売を開始し、より一層顧客の青果ニーズに応えるとしている。
さらにこの度発表した注目の成果を使用したKit Oisixメニューを開発しており、ケータリング「YUKIYAMESHI」を率いる人気料理家・寺井幸也氏の監修により、2024年10月の販売を予定している。
▲人気料理家・寺井幸也氏
「Oisix」が考える“幸せな食卓”を表現できる料理家であり、「Oisix」のプライド月間(Pride Month)への思いへの共感を得て、「Kit Oisix」でのコラボレーションを2024年6月にスタートしており、コラボレーション2回目となる今回は、「YUKIYAMESHI」看板商品であるオープンいなりの具材やメインおかずに、ネクストトレンドの青果を彩りも華やかに使用する。
「ハレの日に外食に行きにくい方にも、おうちで華やかな時間を過ごしてほしい」という思いが込められた、大事な日や大切な時間を自宅で祝うことを応援するKit Oisixとなる。