Microsoftは8月24日(米国時間)、2022年1月に発生した、Windows ServerにNetloginのセキュアチャネル接続ができなくなる問題について、サポートページ上でステータスを「解決済み」に変更した。問題発覚後も有効な回避策が提示されておらず、Microsoftは根本的な解決は影響を受けるアプリおよびネットワーク アプライアンスの製造元が提供する更新プログラムに依存すると説明していた。

  • Apps or devices might be unable to create Netlogon secure channel connections

    Apps or devices might be unable to create Netlogon secure channel connections

対策はサードパーティーに依存

Netloginの問題は、2022年1月11日にリリースされた更新プログラムKB5009555によって発生した。この更新プログラムを適用したWindows Serverでは、ドメインコントローラ上の一部のアプリケーションおよびアプライアンスから、Netlogonのセキュアチャネル接続ができなくなる可能性があった(参考記事:Windows ServerにNetloginのセキュアチャネル接続ができなくなる問題る問題が発生 | TECH+(テックプラス))。

影響を受けるとされていたプラットフォームは以下の通りである。

  • Windows Server 2022
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2008 SP2

Micrisoftは、問題が発生するのは読み取り専用ドメイン コントローラ(RODC)または合成RODCアカウントに依存するシナリオと説明していた。その上で、問題の解決には影響を受けるアプリとネットワーク アプライアンスの製造元による更新プログラムが必要だとして、明確な回避策を提示していなかった。

今回、ステータスを"解決済み"に変更した理由は説明されていないが、おそらくはサードパーティーからの更新プログラムが普及し、セキュリティ上の懸念となるリスクが十分に低くなったからだろう。本稿執筆時点では日本語のサポートページにはまだステータスが反映されていないが、近日中に更新されるはずだ