歯愛メディカル、7月からニッセンと連携 クロスセル開始、中間期決算で明らかに

歯愛メディカルは、連結子会社のニッセンホールディングス(HD)との取り組みを7月からすでに開始していることが分かった。

8月13日に発表した2024年1‐6月期(中間期)決算説明会で明らかにした。7月1日付でニッセンHDの全株式を取得している。

本紙の取材によると、クロスセルによる販売からスタートし、歯愛メディカルのカタログでニッセンHDが提供する女性向け商品の衣類や生活関連アイテムの販売を始めている。一方、ニッセンHDのカタログでは歯愛メディカルのアイテムのうち一般ユーザーも使用できる商品から販売を始めているとした。

今後の取り組みについて、「クロスセルの動向を見ながら、できることから進めていく」(取締役経営管理部長 三好誠治氏)と話した。

説明会資料ではニッセンHDの株式取得の狙いなどについて、①新物流センターでの出荷・保管能力を活かして、自社のみならずニッセンHDや白鳩の物流も請け負うことで利益率を向上 ②両社の強みや弱みを持ち寄り、通販事業全体を強化 ③高齢化に向け、介護関連の通販においてファッションの取り扱い強化ーーなどを挙げた。

他にも、ニッセンHDの強みについて、「圧倒的な商品数や顧客数を持つ」「歯愛メディカルとは異なるマーケットと商材を持つ (主に女性向け)」などと説明した。

歯愛メディカルの中間期における通信販売事業の売上高は、前年同期比7.0%増の222億円だった。同事業の総利益率は同1.7%増の54億7000万円。

連結売上高は同9.5%増の243億2000万円で、営業利益は同44.4%減の9億8000万円となった。