NECとトレジャーデータは7月31日、顧客データの統合と活用をワンストップで実現する「NECカスタマーインサイトサービス」のエントリーパッケージを提供開始すると発表した。各業種でのデータモデル、分析内容を独自にテンプレート化して「Treasure Data CDP」上に実装したサービスを、まずは金融機関向けから順次提供する。

  • 「NECカスタマーインサイトサービス」エントリーパッケージ利用イメージ

    「NECカスタマーインサイトサービス」エントリーパッケージ利用イメージ

サービスの概要

現在、多くの企業が顧客データを活用したCX(カスタマーエクスペリエンス)向上に関心を持っているが、適切な基盤の導入が進んでいないという課題がある。また、最近では初期導入コストを抑えたスモールスタートの需要が高まっている。

NECは企業のニーズに応え、ワンストップで顧客データの統合と活用を実現する「NECカスタマーインサイトサービス」のエントリーパッケージを共同開発。データ利活用の実績、伴走体制、パートナリングによるワンストップサポート、AIを中心とした技術力、組織力といったノウハウを基に、主要なユースケースをテンプレート化した。

サービスの特徴

同サービスはTreasure Data CDP上に実装され、まずは金融機関向けのテンプレートを提供。金融機関などは、重要かつ高セキュリティな基盤を簡単に導入することができるという。

社内に分散する顧客情報を一元化できるため顧客の興味や関心を理解しやすくし、AIや機械学習によって優良顧客候補などのセグメントを抽出することで、個々にパーソナライズされたコミュニケーションが可能となる。

これにより、コンバージョン率の改善や売り上げの増加、ロイヤリティ顧客の育成、PDCAの効率化による運用費用削減が実現し、早期のROI(投資収益率)を達成できる。将来的には、鉄道、電力、ガスなどの社会インフラ業界向けにもテンプレートを拡充していく。