観葉植物と花のEC「アンドプランツ」のDomuz、3億円を調達 花卉産業全体のDXを推進

観葉植物と花のEC「アンドプランツ」を運営するDomuzは7月24日、ギフティをリード投資家とした総額3億円の資金調達を実施した。調達した資金をもとに、BtoCの観葉植物と花のEC「アンドプランツ」、BtoBの花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」の2つの事業を中心に、EC化率の低い花卉産業全体のDX推進を目指す。

Domuzは、「ITとデザインでみどりのある暮らしをもっと身近に」をミッションに掲げ、テクノロジーとデザインを用いて、観葉植物や花が身近に感じられるライフスタイルの提供を目指している。

このほど、ギフティをリード投資家とし、既存投資家である千葉道場ファンド、New Commerce Venturesに加え、Value Chain Innovation Fund、西武ホールディングスの連結子会社ブルーインキュベーション、FFGベンチャービジネスパートナーズ、POLA ORBIS CAPITAL、個人投資家の猿渡 歩氏(アンカー・ジャパン 代表取締役CEO)より、総額3億円の資金調達を実施した。これにより、累計の資金調達額は4.4億円となった。

今回調達した資金をもとに、観葉植物と花のEC「アンドプランツ」、花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」の2事業を中心とし、花卉産業全体のDX推進に取り組む。

現在の主軸事業である、観葉植物と花のEC「アンドプランツ」は、サービス開始から3年で商品展開数、売上ともに大きく拡大。パーソナル植物診断機能、AR機能といった植物を暮らしに取り入れたくなる機能のリリースや、「アンドプランツ」ならではの情報を発信するSNSやYouTubeの総フォロワー数が17万を超えるなど、テクノロジーとデザインを活用し、急速にサービスを成長させてきた。

一方で、未だEC化が進まない花卉産業領域において、オンラインで植物や花を購入することが当たり前となるよう、更なるサービス改善を進める。

BtoB事業として2023年11月にα版をリリースした花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」は、生花や植物などを販売する事業者に向けて、生花、植物、資材などの商材を販売している。「アンドプランツ」運営で培ったネットワークやノウハウを活かし、さらに大きな規模で植物や花をオンライン販売することを可能とし、花卉産業のDXを推進していく考えを示した。

【投資家からのコメント】

・ギフティ 代表取締役 鈴木達哉氏

心の癒しや豊かさを提供する観葉植物や花がより身近に感じられるよう、既存の流通形態に限定せず、機動的で柔軟な供給体制を活かした新しい流通のかたちを創出されている点に強く魅力を感じ、出資を決定いたしました。

観葉植物・花の個人向けギフトとしての流通連携に加え、法人領域での流通や弊社出資先との連携を図ることで、植物・花×ギフト市場において新たな提供価値を共に模索してまいります。

本取り組みが、個人・法人を問わず植物・花を贈り合う文化のさらなる活性化と継続的な接点機会の創出、延いてはマーケットの拡大の一助となることを期待しております。

・千葉道場ファンド ジェネラルパートナー 廣田航輝氏

2年前の初回出資に続いて、今回も追加出資させて頂きました。髙木さん率いるDomuzの快進撃はまだまだこれからです。花卉産業を既存のプレイヤーの皆様と共に大きくアップデートしていきます。そして私自身がANDPLANTSのヘビーユーザーです。自宅用、オフィス用、両親や友人へのプレゼント用、とにかく「AND PLANTS」のプロダクトを愛し、購入させて頂いています。

・New Commerce Ventures 代表パートナー 松山馨太氏

約1兆円と巨大な花卉市場のEC化率は、約3.8%程度とまだまだ成長の可能性を秘めています。 そんな花卉市場において、徹底的なPDCAと泥臭い行動力、リーダーシップを発揮しながらも周囲への気遣いを忘れない人柄の髙木さん、そしてDomuz社の提供する顧客体験は、花卉産業の未来を創っていくと信じています。New Commerce VenturesとしてもDomuz社の挑戦に貢献できるよう努めたいと思います。

・Spiral Innovation Partners (Value Chain Innovation Fund) シニアアソシエイト 今村日奈子氏

「AND PLANTS」は、高木さんをはじめとするDomuzの皆さんの植物への愛が節々に表れており、とても素敵なサービスだなと感じます。(「AND PLANTS」のインスタの投稿もとても面白く、きっと観葉植物ファンを増やしているのではないでしょうか!!)高木さん自身がお客様のニーズやコメントを徹底して把握されており、どんどん新たな施策が実行されていくスピード感に、とても刺激をいただいています。Value Chain Innovation Fundとして、いずれは植物流通のバリューチェーンの効率化やロス軽減といった課題にも一緒に取り組んでいけたらと考えています。

・西武ホールディングス 経営企画本部西武ラボ プリンシパル 伊藤航氏

「花卉産業のDX先進国オランダのように、日本も変われないのか?」そんな想いで業界内の方々と議論を重ねる中で出会ったのが高木さんでした。彼の鋭い先見性と実行力をみて、日本の花卉業界を変革する人物だと確信しました。西武グループの顧客基盤とDomuzのテクノロジーとデザインを掛け合わせることで、共により多くの人々に彩りと笑顔を届けたいと思います。

西武グループが推進しているOMO(Online-Merges-with-Offline)戦略とかけ合わせて、デジタルの強みを活かしながらも、リアルと融合させたエコシステムを一緒に構築してまいります。

・FFGベンチャービジネスパートナーズ 投資事業部 シニアマネージャー 松永将幸氏

花卉産業全体のDX化を目指すDomuz社・高木さんへの出資の機会を頂けましたこと、大変嬉しく思っております。

初めてお会いした時から壮大な構想を語ってくださる高木さん達であれば、オンラインで観葉植物や花を購入しやすくなることに留まらず、生活が明るく豊かになるような挑戦を続けてくださると確信しています。我々もふくおかフィナンシャルグループ(FFG)一体となって、全力でサポートさせていただきます。

・POLA ORBIS CAPITAL コーポレートベンチャーキャピタル担当 岸裕一郎氏

髙木さんに初めてお会いした時からお人柄含め魅力に強く惹かれご一緒させていただきたいと思いました。初めてお会いしたのは2022年当初でその頃掲げられていた計画や構想をどんどん実現され、直近は成長がさらに加速しております。

Domuzが取り組む花卉業界はまだまだ課題が多く、ビジョナリーで実行力に溢れる髙木さんなら「アンドプランツ」「ハナイチ」に続き多くの事業を生み出し、ミッションである「ITとデザインでみどりのある暮らしをもっと身近に」を創っていかれると信じています。Domuz社の成長を当社も精一杯支援してまいります。

・個人投資家 猿渡歩氏(アンカー・ジャパン 代表取締役CEO)

代表の髙木さんと初めてお話しさせていただいた際、事業やビジョンに強く共感したのを今でも覚えています。その場で「ぜひご一緒したい」と話してたことが現実になり、この度、個人投資家として投資させていただきました。Domuz社の事業は巨大な花卉市場ですが、DXがあまり進んでいない業界であり、Domuzが市場全体を牽引できる企業になると確信しています。楽しみしかないこの成長にご一緒できることが大変嬉しく、微力ながらその一助になれればと思っております。