ベースフード、第1四半期の売上は2%減 自主回収の業績悪化から脱却

完全栄養食ブランド「BASE FOOD(ベースフード)」を展開するベースフードの2024年3ー5月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比2.0%減の36億6400万円だった。売上高は微減だが、2024年第3四半期に発生した自主回収問題による業績悪化から脱却したといえる。営業損失は4億3000万円(前年同期は3億8000万円の営業損失)だった。

 

自社ECの売上高は同2.6%増の23億円、他社ECの売上高は同21.4%減の2億2000万円だった。卸売上高は同9.2%減の10億8000万円、海外売上高は同400%増の5000万円になった。

 

自社ECでは、商品数を増やした結果、解約率の低減や顧客の月間平均購入単価の上昇につながった。今期の月間平均購入単価は約5300円(前年同期は約5000円)だった。

 

第1四半期では6種類の新商品(前年通期2種類)と2種類のリニューアルを実施した。中でもソース焼きそばの販売は好調で喫食シーンや顧客層の広がりに寄与したという。

 

卸では、展開店舗数が5万808店にまで拡大した。コンビニエンスストアへの配荷率は81.5%、ドラッグストアへの配荷率は18.9%、スーパーマーケットへの配荷率は3.7%となった。今後も展開店舗数の拡大に注力していく。

 

海外販売では、2024年4月末に香港における「BASE BREAD」の累計販売食数が50万食を突破した。まとめ買いのユーザーが多く、1回当たりの購入袋数が国内に比べて2倍以上だという。海外事業に関しては、今期は黒字化を優先するため、全体の利益水準を考慮しながら投資を抑制する方針だ。

 

通期の業績予想としては、売上高が190億6000万円、営業利益は1億6000万円を予測している。