ラクーンホールディングスは7月24日、業務に関する疑問やおすすめランチなど社員からのさまざまな質問に対応可能な社内用AIアシスタント「おっさんずナビ」の運用を開始したことを発表した。

おっさんずナビの特長

おっさんずナビはRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)技術を活用しているため、質問に対して社内事情を踏まえた回答が可能。また、Slack上で社内の固有の知識や情報を使いながら過去の事例を踏まえた施策などを壁打ちできる。

Slack上でメンションまたはDMで質問や相談や依頼をすると、ラクーングループのSlackワークスペース内の情報をもとにおっさんずナビが質問に回答する。その他にも、必ずしもおっさんずナビに呼びかけたものでなくても、おっさんずナビが対応可能なメッセージであれば積極的に回答するとのことだ。

  • Slackワークスペース内の情報に基づいて回答する

    Slackワークスペース内の情報に基づいて回答する

  • 過去の事例を踏まえた社内施策を相談できる

    過去の事例を踏まえた社内施策を相談できる

  • 質問者と詳しい人を結びつけ自動でメンションする

    質問者と詳しい人を結びつけ自動でメンションする

おっさんずナビの概要

おっさんずナビは、ChatGPTなどのLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)とRAGを利用したSlackボット。Slackワークスペース上でアプリを起動するだけで利用を開始でき、社内の疑問解決やアイデアの壁打ちなどに対応可能。

ラクーングループでは2023年から「業務に関する生成AIの活用アイデア」をテーマとした社内勉強会を開催しており、おっさんずナビはその第三回目の勉強会で事業部の社員とエンジニアがチームを組み開発された。

入社したばかりで話の過去の経緯などが分からない疑問や、誰かに聞くほどではない小さな質問、プライベートなことで聞きづらい質問などに加えて、「Slackの検索機能をうまく活用できていない」といった現場の課題を解決するためのアイデアとして発案されたという。