NTTデータ バリュー・エンジニアは7月23日、スマートな飲食店経営管理の実現を目指すスタートアップ企業flaro社とデータ分析領域で連携を行い、同社の飲食店向け経営管理プラットフォーム「FLARO(フラーロ)」に店舗評価や売上需要予測機能を提供したことを発表した。

飲食店向け経営管理プラットフォーム「FLARO」にデータマネジメントサービスによる多様な新機能

「FLARO」は、飲食経営者向けに必要な勤怠管理、POSレジと接続した売上一元管理、受発注システムと連携した仕入れ管理などの機能をクラウドで提供する経営管理プラットフォームサービス。昨年のリリース以降、約800店舗で採用されるなど急成長している。今回、NTTグループでデータマネジメントサービスを展開するNTTデータ バリュー・エンジニアとデータ分析領域で連携、データクレンジング、データプレパレーションなどの前処理を含むデータ統合やデータアナライシス技術により、「FLARO」に蓄積した飲食店経営データを有効に活用するいくつかの新機能を提供することが可能になっている。

AIによる「売上需要予測」(同社資料より)

AIによる「売上需要予測」(同社資料より)

AIを活用し月中に月末の売上予測を出力する「売上需要予測」機能では、過去売上や季節変動、天気情報から売上予測を立て、ダッシュボードに出力。「店舗スコアリング」機能は、飲食店のFL(Food Labor:売上に対する食材費と人件費の経費割合)比率から予算達成状況や営業利益、店舗別、全店、地域別、ブランド別などの広範な項目から日次の推移グラフやレーダーチャートで店舗評価を行うKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を可視化できる。また、必要な業務データをCSV形式でダウンロードし経営資料として再利用できる「セルフBI機能」では、調達・棚卸などの他企業のクラウドサービスと連携し食材費の実際原価の管理を可能にする。

  • 「店舗スコアリング機能」(同社資料より)

    「店舗スコアリング機能」(同社資料より)

「FLARO」では、今回追加された新機能以外にAIを活用した店舗支援機能の実装も予定しており、2024年度中のβ版の提供を見据えて開発を進めているという。