かっこ、「数字で見るCacco」を公開 柔軟なワークスタイルや不正注文傾向などを紹介

不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」を提供するかっこはこのほど、働き方やキャリアアップに関する情報と、「O-PLUX」の動向データをまとめた「数字で見るCacco」を公開した。自社のさまざまな側面を知ってもらうとともに、不正注文についての周知を目指す。

かっこは、AI・統計学・数理最適化といったデータサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム、およソフトウエアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援している。

このほど、多様な人材やワークスタイルの紹介をはじめ、主力サービスである不正注文検知サービス「O-PLUX」のデータをもとに不正被害や対策状況を具現化した「数字で見るCacco」を公開した。

「数字で見るCacco」は2部構成となっており、前半では「組織・人材・ワークスタイル」に焦点を当て、働き方やキャリアアップに関する情報をまとめている。

産業労働局の調査によると、東京都内企業のテレワーク実施状況は、緊急事態宣言期間中の2022年5月には64.8%であったのに対し、2024年1月には41.6%と23.2ポイントの減少が見られた。

ワークスタイルは、業種や企業カルチャーにより異なるが、かっこでは「フレキシブルワーク制度」に基づき、働きやすく柔軟な環境の提供を目指している。

特にテレワークの実施率は約90%に達しており、原則テレワークを実施し、必要に応じて出社することができる。テレワークによる従業員同士の交流不足を補うため、クラブ活動制度を導入しており、2023年には19回のイベントが開催された。

働きやすい環境は若手や女性のキャリアアップにも寄与しており、育児休業からの復帰率は2年連続で100%を達成。最年少管理職は24歳(前年は31歳)と、性別や年齢に関係なく、誰もが活躍できる環境が整っているとした。

資料の後半では、自社の主力サービスである不正注文検知サービス「O-PLUX」に関するデータを基に、不正対策を実施している企業の商材や年商規模の分布、2023年度に検知した不正注文の最高額と最低額に関する情報を公開。

「O-PLUX」は、5年連続導入実績数No1、累計11万サイトの審査を担っており、安全なネット通販インフラの構築に寄与している。不正対策は、金融機関や大手企業のみが対策していた10年前とは異なり、現在ではさまざまな事業者が対策に取り組んでいる。2023年の「O-PLUX」導入企業における商材別のシェアでは、コスメ・ヘアケア、健康食品・医薬品アパレルを取り扱う事業者が多くを占めた。

かっこは、これらデータを通じて自社をさまざまな側面から知ってもらうとともに、社会問題となっている不正注文について、より広い周知を目指すとしている。

「数字で見るCacco」を通じて、さらなる柔軟な働き方の推進に注力するとともに、セキュリティ関連の情報発信を通じて不正注文や不正アクセスへの対策を支援することで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献していく考えを示した。