【リニューアルの鍵は生産性向上】GRASSE TOKYO、既存商品のてこ入れで売上拡大狙う

バスグッズや香水、ファブリックミストなどフレグランス関連商品を展開するGRASSE TOKYO(グラーストウキョウ)は今夏、室内の香りを演出するディフューザーブランドをリニューアルする。売り上げの横ばいが続いているブランドのてこ入れが狙いだ。

「GRASSE TOKYO Read Diffuser(グラーストウキョウ リードディフューザー)」は、フレグランスオイルにスティックを挿すことで、室内に香りが広がるディフューザーのブランド。

▲リニューアルする「GRASSE TOKYO Read Diffuser(グラーストウキョウ リードディフューザー)」

<リニューアルの鍵は生産性向上>

今回のリニューアルのポイントは生産性の向上だという。パッケージなどのデザインを刷新しただけではなく、全7種類あった香りを人気の3種類に絞り、容量や容器のサイズを縮小した。サイズ変更に伴い、価格も下げた。

「当社のディフューザーに期待を込めて、より手に取ってもらいやすくなるようリニューアルした」(営業企画部・岩崎綾乃氏)と話す。

<手に取る人にも、環境にも、すべてに優しい商品開発>

消費者や配送業者、地球環境などにも配慮したという。梱包内で商品を固定するための仕切りをなくすことで資源を削減した。改良した箱には厚手の素材を使用し、商品がぴったり収まるコンパクトサイズにすることで、強度も増している。

「商品をECで購入する方も少なくない。月に数回注文してくれるリピーターさんもいる。商品開発から梱包・出荷まで、手に取る人すべてに優しく、扱いやすい商品であることは重要」(同)としている。

同社はこれまでも常に資材やデザインの見直しを行い、SDGsを意識してきた。梱包材や箱の再利用も行っている。

商品のデザインはユニセックスでシンプルであることを心がけている。今後も時代に即した商品改良や販売の工夫で、売り上げの拡大を狙う方針だ。