TISは7月10日、大林組と「ウェルビーイング(Well-being)」の取り組みで協業を開始することを発表した。ユーザーが街に対する課題や要望を投稿するプラットフォーム「みんまち Business」をOEM提供する。

  • 協業のイメージ

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協業の概要

大林組は、スマートシティ推進事業の一環として「みんまちプロジェクト」を通じて街のウェルビーイングの促進に取り組んでいる。その一環として、ユーザーが街に関する課題や要望を投稿し、行政やデベロッパーなどのサービス提供者に届けられるプラットフォーム「みんまちアプリ」をスマホアプリとして作成し、TISが開発とバックエンドの仕組みを提供した。

今回の協業では、「みんまちアプリ」を「みんまち Business」として企業向けにカスタマイズし、OEM化して展開する。

みんまちBusinessのパイロットユーザーを募集

また、両社はウェルビーイングに関心を持つユーザーを対象に、「みんまちBusiness」のパイロットユーザーを募集する。募集期間は7月10日~10月31日で、対象者は企業、研究機関、大学(個人は対象外)で、価格は無料。

「みんまちアプリ」には、ユーザーが場所やスポットに関する要望(WISH)や他のユーザーの投稿を閲覧・応援する機能が含まれるほか、街での体験を対象とした生活ウェルビーイング指標に基づき、ユーザーのウェルビーイング傾向を判定し、それに合った情報を提案する「レコメンドシステム」も備える。

この仕組みは「みんまち Business」としてOEM提供され、企業はWISH機能を活用して、場所やコンテンツやサービスに対するユーザーのニーズを収集する。ウェルビーイング診断を活用して、ユーザーのウェルビーイングペルソナや傾向を把握し、サービスの開発やマーケティングを行う/レコメンド機能を活用して、ウェルビーイング傾向に合った行動変容のアプローチやサービス提供を行うといった活用が可能。

実施したユーザーアンケートでは、他者の投稿したWISHの閲覧や応援により新たな気づきを持つなど価値観の変化をもたらし、自分の心身の状態に合ったスポットがレコメンドされる点が高く評価され、同アプリのニーズが確認されたという。

  • 協業の概要と「みんまち Business」について

    協業の概要と「みんまち Business」について