オープンワークは6月22日、中堅・ベテラン社員の「待遇と評価」の満足度が上昇した企業ランキングを発表した。同ランキングは、「OpenWork」に投稿された30代・40代・50代の社員を対象に「待遇面の満足度」と「人事評価の適正感」(各5点満点)の合計スコアを集計し、2019年と2023年の比較でスコアが上昇した企業をまとめたもの。
上位20社、最多は7社がランクインのIT業界
昨今、新入社員など若い世代を中心に賃上げを実施する企業が目立つ一方、中堅社員や役職に就く社員の賃金はどのように変化しているのだろうか。
2019年から2023年の5年間で最もスコアが上昇したのは電通総研(旧:電通国際情報サービス)となった。2位はソニーグループで半導体部門を担うソニーセミコンダクタソリューションズ、3位はEY ストラテジー・アンド・コンサルティングとなった。
上位20社において最も多くランクインした業界は「SIer、ソフト開発、システム運用」(7社)だった。
上位企業の特徴は?
オープンワークは、ランクイン企業に寄せられたクチコミから、「評価のばらつきが生じないよう公平さを意識した仕組みがあることがうかがえる」と分析している。
また、上司からの丁寧なフィードバックに対する声も寄せられており、こうした取り組みが納得感のある評価につながっているのではないかとの見解を示している。待遇面の満足度は、近年の業績好調を背景に、業績と連動した賞与が年収を底上げしていると考えられるという。