スタディストは12日、同社のマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」においてAIを用いた新機能「Teachme AI」を6月27日から提供することを発表した。

組織運営には欠かせないマニュアル作成を一元管理できる「Teachme Biz」に新たに加わるAI機能「Teachme AI」では、作業名と求める条件からステップ構造化したドラフト生成や校正・要約、書き換え案を提案する「テキストProプラン」(月額10,000円/税別)。撮影動画をAIで手順ごとに自動分割し、字幕・説明文付きのマニュアルを生成する「ビデオProプラン」(月額20,000円/税別)が提供される。

マニュアルにおいて一目瞭然で伝えられる威力を持つ動画だが、トリミングや字幕や説明文の追加などには時間がかかる。同社ではβ版での先行利用を複数企業で行っており、動画からのマニュアル作成を行った企業で従来の作成時間の8割を削減する成果も確認している。業務により時間は異なるが、業務を説明しながら動画を撮影することで15分程度でマニュアルを作成できる例も示している。なお、入力されたデータがAIモデルの再学習に使われることは無い。

  • レストランチェーンを展開する梅の花での実際の様子(同社資料より)

「Teachme Biz」の機能と合わせることで20言語に自動翻訳することも可能になるが、外国人労働者数は2023年10月の時点で204万人と拡大、職場の多様化が進む中で手順を伝える需要が増加していることを機能提供の背景に挙げている。