Jon Peddie Research(JPR)はこのほど、「Shipments of graphics add-in boards decline in Q1 of 24 as the market experiences a return to seasonality」において、AID(Add-In Board: 拡張グラフィックスボード)の出荷台数に関する最新の調査レポートを公開した。
市場シェアはNVIDIAが88%で圧倒的
2024年第1四半期のAIB出荷量は870万台であり、前四半期の950万台と比較すると7.9%減少した。ただし、前年同期と比較すると39%増しており、AIB市場が依然として成長を続けていることが分かる。JPRによれば、四半期前半の一時的な減少はパンデミック前には典型的だった動きであり、今期の現象も予測された範囲に収まっているという。
従来の季節性の動きからは、第2四半期の出荷数もこのまま減少が続くことが予測できるという。ただし、AI学習がGPU需要を牽引することによって、ゲームセグメントから部品を奪う可能性があるとのこと。その結果、第2四半期では、ゲーム向けのAIBの出荷台数は横ばいから減少傾向となり、AI学習向けのAIBの出荷台数が増加することが予想されている。
メーカー別のシェアでは、NVIDIAが88%で、前四半期の80%からさらに8%増加して他を圧倒している。AMDは前四半期から7%減少して12%、Intelは横ばいでほとんどシェアを獲得できていない。Intelは2022年にArc A770とArc A750でAIB市場に参入したものの、まだ牽引力を発揮するには至っていないようだ。