順天堂大学と富士通Japanは6月3日、大規模な自然災害やパンデミックなどで被災しても持続的な医療供給を可能とするレジリエントな災害医療体制の構築を目的とした共同研究講座「医療デジタルレジリエンス研究講座」を、6月から3年間実施することを発表した。

  • 取り組みの概要図

    取り組みの概要図

この共同研究講座では、順天堂大学の救命救急・災害医療の知見に、富士通Japanのデジタル技術を組み合わせることで、被災した医療機関が復旧するために必要な情報を迅速に収集して共有する仕組みを構築する。

具体的には、災害時の施策立案と意志決定のために、交通渋滞や火災などの周辺情報の収集や、富士通の洪水情報予測技術を活用した患者および物資搬送ルート最適化の予測、病院内における平時と災害時の稼働シミュレーションといった技術開発を推進し、研究成果の社会実装を目指す。