楽天インサイトは3月14日、楽天インサイトに登録している全国の20~49歳の有職者の男女1000人を対象に、転職経験、残業に対する考え、社会人として求められるスキルなどの実態を聞いた「社会人の意識に関する調査」の結果を発表した。
勤め先を選ぶ上で重視したことは「給与」
現在の仕事について聞いたところ、「楽しいとは感じない」(「自分に合っているが楽しいとは感じない」と「自分に合っていないし楽しいとも感じない」の合計)と回答した人は59.9%となり、過半数を超える結果となった。
転職回数を聞いた質問では、「転職経験者」は55.8%で、「0回(転職をしたことがない)」は44.2%となった。性年代別でみると、男性は30代以上(56.3%)、女性は25歳~29歳以上(51.8%)の年代で過半数が転職の経験をしている結果となった。
転職経験者に転職した理由を聞いたところ、「給与に対する不満」(38.3%)がトップとなり、「業務内容が自身に合わない」(26.2%)、「労働時間に対する不満」(25.3%)が続いた。
また、現在の勤め先を選ぶ上で重視したことを聞いたところ、「給与」(46.3%)が最も多く、次いで「業務内容」(40.7%)、「勤務場所」(38.7%)となった。年代別でみると、20歳~24歳は「福利厚生」と回答した人が他の年代よりも高い結果となった。
「残業したくない」人は77.2%
残業についてどう思うかを聞いたところ、「残業をしたい」(「可能な限り(できれば)残業をしたい」と「どちらかというと残業をしたい」の合計)と回答した人は、22.8%となった。一方で、「残業をしたくない」(「どちらかというと残業をしたくない」と「残業を絶対したくない」の合計)は77.2%となった。
性別でみると、男性よりも女性の方が「残業をしたい」と回答した人の割合が低く、男性は年代が上がるにつれて残業をしたい人の割合が低くなる傾向がみられた。
残業をしたい人に理由を聞いたところ、「収入を増やしたいから」(76.3%)が最も多く、「定時では終わらない業務量だから」(18.8%)、「仕事が好きだから」(13.1%)が続いている。
また上司との業務連絡に使いたい手段を聞いたところ、「メール」(31.5%)と回答した人がトップで、「対面」(28.3%)、「チャット」(21.3%)が続いた。年代別でみると、20代は「チャット」が最も多く、特に女性は割合が高い結果となった。