GMOインターネットグループ、AIで18億円相当の業務効率化目指す 2024年の目標に設定

GMOインターネットグループは2月13日、業務でのAI活用をさらに加速させることを通じ、1年間で18億円相当の業務効率化の実現を2024年度の目標に設定したと発表した。本目標は、GMOインターネットグループの各社・各部門において、AIによりさらに効率が上がり、コスト削減にもつながる業務を洗い出し積み上げた結果から設定したとし、カスタマーサービスのAIチャット化や、コード生成・チェックの自動化、資料作成、契約書等のレビューなどさまざまな領域でAIをフル活用することで、目標を達成していく考えを示した。

「すべての人にインターネット」コーポレートキャッチに掲げるGMOインターネットグループは、ドメインからセキュリティ、決済までビジネスの基盤となるサービスをご提供するインターネットインフラ事業を主軸に、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を展開する総合インターネットグループ。

このほど、2024年の目標として、業務でのAI活用をさらに加速させ、1年間で18億円相当の業務効率化の実現を設定した。この数値は、GMOインターネットグループの各社・各部門において、AIによりさらに効率が上がり、コスト削減にもつながる業務を洗い出し積み上げた結果から設定した。

これらを達成するには、全パートナーがAIを使いこなすことが必須であるとし、GMOインターネットグループでは、外部講師を招いての実践的な「AIセミナー」の定期的な開催、パートナー向けのAIテスト「GMO AIパスポート」の実施、さらに2024年2月からは、非エンジニアを対象としたリスキリング施策として、3カ月間の短期AI人財育成プログラム「虎の穴」を開始した。このような施策を絶え間なく行うことで、人材の高度化を図っていくとしている。

各社で取り組むAIで効率化可能な主な業務としては、一般業務では「情報収集、情報整理、情報の要約、議事録作成、分析、レポーティング」、営業では「資料作成、リスト作成」、カスタマーサービスでは「AIチャット化、自動応答」、広告・クリエイティブでは「サイトデザイン・構成案、記事・バナー・画像・映像の制作や修正」、システムでは「開発・コード生成、コードチェックの自動化、障害予知、異常検知、脆弱性診断自動化」、管理業務では「資料のドラフト作成、契約書レビュー、翻訳業務」などを挙げた。

こうしたAIへの取り組みへの姿勢を表すため、全パートナーで共有する新たなキャッチコピーとして「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げた。「お客様の『笑顔』『感動』を創造し、社会と人々に貢献する」という、自社のフィロソフィーに基づき、顧客、株主、取引先、パートナー(従業員)をはじめとするGMOインターネットグループを取り巻くすべてのステークホルダーの未来をAIで豊かにする思いを込めている。

GMOインターネットグループは、全パートナーがAIを使いこなし、「すべての人にインターネット」の実現を目指す。