東日本電信電話(以下、NTT東日本)は1月24日、マネージドローカル5Gサービス「ギガらく5G」を活用して、柔軟な変種変量生産に対応可能なスマートファクトリーソリューションの本格展開を開始することを発表した。
ソリューションの展開開始に伴って、応用技術の展示を体感できるショールーム、かつ、現場実装の事前に導入を検討する企業が機器の開発検証を実施できる施設として、「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」をNTT e-City Labo(東京都 調布市)内に開設する。
ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ
今回開設したローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボは、次世代の製造・物流工程をイメージしたショールームで、開発検証施設を兼ねる。施設内では入庫・組立・検査・リペア・出庫といった一連の製造工程に必要な各機器をローカル5Gに対応させており、即時かつ柔軟に変更可能な製造工程を体験できるという。すでに導入している機器以外でも、必要に応じて機器を持ち込み、検証試験が可能だという。
ギガらく5Gの特長
NTT東日本が提供するマネージドローカル5Gサービス「ギガらく5G」は、専用周波数帯で免許制かつ自社専用で利用できる5Gシステムであり、電波干渉の影響なく安定して高速大容量通信が利用可能だ。
事前の電波調査から、構築・既存ネットワークとの接続、運用保守まで、トータルでアウトソーシング可能。また、1つの基地局で半径数十~数百メートルのエリアをカバーできる。
アップロードとダウンロード速度の比率は、ユースケースによってカスタマイズ可能。そのほかにも、許可した端末のみ接続可能かつ公衆網を通らないため、高いセキュリティも特徴だ。
論理的にネットワークを分割し、ユースケースによって通信帯域の優先制御でき、接続端末の移動時には基地局間のハンドオーバーが可能なため、Wi-Fi接続と比較して安定した通信が可能となる。