トイサブ!、累計発送個数100万件を突破 商品選定のプランニング精度向上が奏功

知育玩具のサブスクリプション(サブスク)サービスを運営するトラーナはコロナ禍が収束した現在でも着実に成長を続けている。知育玩具の発送個数は、累計で100万件を突破した。インフルエンサーへのギフティングや、商品を選定するプランニングの精度を磨き上げたことなどが奏功している。

 

知育玩具のサブスクサービス「トイサブ!」は、0~6歳の子どもの成長に合わせて、知育のプロが選定した玩具をレンタルするサブスクサービス。コロナ禍では、巣ごもり需要の高まりにより、利用者数が増加した。

コロナが5類に移行した後でも、「コロナ禍ほどの急激な伸び率ではないが、現在でも安定して利用者が増えている。2023年は小さいお子さんを持つインフルエンサーにギフティングを行い、当社の認知拡大に努めた」(白鳥わか子取締役COO)と説明する。

知育玩具のサブスクサービスは「トイサブ!」だけではない。市場を見ると競合他社は存在する。「トイサブ!」と他社との違いは、届ける商品の内容を考える「プランニング」の件数だという。

▲知育玩具のサブスクサービス「トイサブ!」

「当社は業界でも比較的早くからサービスを提供している。そのため、圧倒的なデータ量がある。プランを提案した回数は、累計で約25万件となった。現在でもプランの磨き上げは行っており、『このおもちゃで遊んだ、この年代の子どもには、次はこのおもちゃが良い』など、一人一人に寄り添った内容を提案している」(同)と話す。

 

実際に「トイサブ!」を利用する理由として主に(1)玩具の衛生状態が良い(2)子どもが楽しんで遊んでいる─などの声が寄せられているという。

 

「トイサブ!」はレンタル商品のため、清掃には十分配慮している。実際に子どもを持つ母が勤務しているため、「汚れていたら嫌な箇所」や「子どもがよく触る箇所」が分かる。母目線での商品清掃がきれいな状態を生み、既存顧客の継続した利用につながっている。

 

「子どもがおもちゃを楽しんで遊んでいるという点も、『その子どもに適したパーソナライズされたおもちゃが届く』ため、喜んで遊んでくれているのではないかなと思う」(同)と話す。

 

今後はオフラインへの展開も考えているという。コロナが収束した現在、消費者と直接触れ合える機会を設け、さらなる利用者の増加とサービスの認知拡大に注力していく。

「サービスの磨き上げはもちろん行いつつ、オンラインだけでない新たな消費者との接点も作っていく」(同)と話す。