Ridge-i(リッジアイ)とバオバブは12月26日、AIとドローンを活用したソーラーパネル外観検査サービス「Ridge Inspection for Solar Panel」を共同開発したことを発表した。2024年1月16日より提供を開始する。

  • 左:オルソ画像、右:解析画像(画像提供:WorldLink & Company)

    左:オルソ画像、右:解析画像(画像提供:WorldLink & Company)

「Ridge Inspection for Solar Panel」概要

「Ridge Inspection for Solar Panel」では、ドローンで撮影した太陽光パネルの赤外オルソ画像(空中写真を真上から見たような傾きのない正しい大きさと位置に表示される画像に変換した画像)を利用して、ホットスポットと呼ばれるストリング異常、クラスタ異常、セル異常の疑いのある箇所をAIで検出する。

解析結果オルソ画像は、モジュールを矩形で描画し、異常の種類で色分けを行い、ホットスポットの位置・種類がわかる解析結果画像を出力する。これにより、人の目で確認・検知する場合と比べて高精度な異常検出が可能となり、作業の効率化も図ることができるとしている。

再生可能エネルギー業界のインフラ維持に応用へ

「Ridge Inspection for Solar Panel」は、「SkyLink Japan」ブランドでドローン販売を展開するWorldLink & Company(以下、ワールドリンク)で先行導入されている。同社は2023年6月、このサービスを活用したソーラーパネル異常検出サービスのトライアルを開始し、ドローンで取得したソーラーパネルの赤外オルソ画像をリッジアイの外観検査システムにて解析し、その結果を地理情報プラットフォーム「4DLinkCloud」にて確認できるようにしたという。

  • 4DLinkCloud上での解析結果の表示

    4DLinkCloud上での解析結果の表示

今回開発したAIモデルにより、さまざまな環境下で撮影した赤外オルソ画像から、実用性の評価・課題出しが可能となるほか、再生可能エネルギー業界のインフラ維持に応用できる可能性もあるとしている。