SCSKは12月20日、完全子会社であるSCSK RegTech Edgeについて、「安定的かつ効率的な資金決済制度の構築を図るための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律」における為替取引分析業の許可を第1号業者として取得したとして、2024年1月1日から事業を開始することを発表した。金融犯罪対策ソリューション「BankSaviorシリーズ」製品を主軸にサービスを展開する。

SCSK RegTech Edgeが事業を開始

SCSK RegTech Edgeは、SCSKがこれまで「BankSavior」を展開してきたノウハウを生かして、金融機関における実効的なAML(Anti-Money Laundering:マネーロンダリング対策)態勢の構築を支援する。また、今回の為替取引分析業の許可取得を機に官民一体となり、安心安全な社会への貢献を推進するとしている。

  • SCSK RegTech Edgeの会社概要

    SCSK RegTech Edgeの会社概要

SCSKはAML事業を強化

SCSKはグループ中期経営計画の基本戦略の中でAML事業の強化を掲げており、金融領域における成長市場かつ市場をリードする事業だと位置付けている。今後は金融業界への展開に加えて、暗号資産や貿易取引などサービス対応領域を拡大していく予定。

SCSK RegTech Edgeが提供するAMLソリューションは、「BankSavior Monitor(BSM)」(取引モニタリングシステム」、「BankSavior Filter(BSF)」(顧客フィルタリング・ネームスクリーニングシステム)、「ScoreBoard(BSS)」(顧客リスク管理システム)などだ。また、AMLソリューションに関するコンサルティングサービスも手掛ける。