オリンパスは11月30日、SBTi(The Science Based Targets initiative)からネットゼロ(温室効果ガスの排出量から吸収量や除去量を差し引いた合計をゼロにすること)目標の認定を取得したことを発表した。
オリンパスグループは、環境汚染や環境に影響を与える人間活動がもたらす気候変動、その他の生態系への影響は早急に対処すべきであると考えており、2021年5月に新たに「社会と協調した脱炭素・循環型社会実現への貢献」を重要課題(マテリアリティ)に追加した。
それに加えて、脱炭素社会の実現に広く貢献するために、2023年5月にはサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量(Scope1、2、3)を2040年までにネットゼロとする目標を策定し発表している。そして今回、SBTiよりオリンパスグループの短期目標およびネットゼロ目標がパリ協定で定められている「1.5℃目標」の水準と整合したものであるとの認定を取得したという。
また今回の認定には、2031年3月期までに温室効果ガス排出量(Scope1、2)を70%削減するという短期目標も含まれている。
同社の掲げる短期目標は「2031年3月期までに温室効果ガス排出量(Scope1、2)を2020年度基準年から70%削減」「2028年3月期までに当社サプライヤーの80%が科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標を設定(購入した製品やサービス、資本材、上流の輸送・流通の排出量ベース)」という2点となっている。