ソフトウェアテスト・品質コンサルティング事業を展開するAGESTは、同社のAI技術研究開発ラボ「AGEST AI Lab.」において、システム仕様書からテスト見積もりやテスト観点を自動生成するツールを開発。社内で実証利用を開始したことを10月19日に発表した。

「AGEST AI Lab.」は2023年7月に最先端AIを活用したソフトウェアテストサービスの研究開発を行うために同社が設立した組織で、ソフトウェアテスト技術研究機関「AGEST Testing Lab.」での研究成果やテストエンジニアの教育・育成機関「AGEST Academy」でのナレッジをベクトルデータベースで蓄積しており、今回、AI活用プロジェクトの第1弾としてソフトウェアやWebサービス等の仕様書からテスト観点と必要工数見積もりを自動生成する実証利用を開始。ソフトウェアテストサービスにおける見積り業務の効率化を図り、増加する需要に対する受注を強化する狙いがある。

  • 仕様書から見積もりやテスト観点を自動生成するAIツールの概要(同社資料より)

    仕様書から見積もりやテスト観点を自動生成するAIツールの概要(同社資料より)

先端品質技術を活用するソリューションのプラットフォーム(Smart Software Testing Factory)構築を目指す同社は、中核となる統合テスト管理ツール「Integrated Testing Management System(ITMS)」においてもAI技術を活用する開発を行っているが、こちらも社内活用を開始しており来期以降の提供を目指している。