GMOリサーチは10月13日、自社が保有するパネルネットワーク「Global Panel」のうち、日本と米国のモニター合計2095人を対象に実施した「生成AIの利用実態・意識に関する調査」の結果を発表した。
AI技術についてどのように感じているか尋ねたところ、生成AIを認知している人で、AIに肯定的な人は日本で20.9%、米国で24.2%と両国間で大きな隔たりはないという結果となった。一方で、否定的な人は日本では3.7%と少数だったが、米国では13.4%と日本と比べて否定的な意見が多く、米国での意識がやや両極化していることが判明した。
また、生成AIを認知している人のうち、業務利用や個人的な利用などで、すでに利用経験のある人は日本で18.7%、米国で29.5%と、やや米国の方が生成AIの活用が進んでいることがわかった。米国における肯定・否定の意識の両極化の背景について同社は、生成AIの利用および理解が進んでいるため、はっきりとした意識を抱いている人が多いのではないかと推測している。
業務利用未経験者に、利用していない理由を尋ねたところ、日米ともに、40%弱の人が「生成AIの利用方法がわからないから」と回答した。また、米国では日本より「社内/部内でのコミュニケーションが不足するから」や、「生成AIの安全性/品質に問題があると思うから」を利用していない理由として挙げる人が多い一方で、日本では米国より「利用に費用が掛かるから」を理由として回答する人が多い結果となった。
加えて、勤務する会社への生成AIの影響について尋ねたところ、日米ともに「脅威」よりも「チャンス」と捉えている人が圧倒的に多い回答となった。ただし、「チャンス」と考える人は「大きなチャンスである」「チャンスである」と回答する日本の32.8%に対して、米国では63.2%となっており、米国では日本の約2倍という結果となっている。