Microsoftは10月4日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23560 (Dev Channel)|Windows Insider Blog」において、「Windows 11 Insider Preview Build 23560 (開発チャンネル)」のリリースとその新機能や変更点について発表した。このビルドには先行ダウンロードの提供が始まっているCopilot in Windows (Windows Copilot)に関する新機能などが含まれている。

  • Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23560 (Dev Channel)|Windows Insider Blog

    Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23560 (Dev Channel)|Windows Insider Blog

今回のビルドで注目されるのは、Windowsを操作するためのAI技術であるCopilot (Copilot in Windows)に関して新しい使い方が提供された点。新しい使い方とは、「Alt」+「Tab」ホットキーへのエクスペリエンス統合を指し、「Alt」+「Tab」ホットキーを押したときに、Copilot in Windowsのサムネイルプレビューを他のオープンウィンドウのサムネイルプレビューと一緒に表示し、「Tab」キーを押すことでこれらを切り替えることができる。

この新機能はWindows 11に統合されており、従来のWindows 11における「Alt」+「Tab」体験を変更しないという特徴がある。CopilotはタスクバーからCopilotが呼び出された場合にのみ「Alt」+「Tab」に表示されるようになる。

そのほか、ファイルエクスプローラ、タスクバー、ナレータ、タスクマネージャに関する修正も行われている。ファイルエクスプローラに関してはドロップダウンやコンテキストメニューが時折予期せず透明な背景を持つ問題や、検索ボックスがギャラリーにいるときに正しいフォルダ名を表示しない問題が修正されている。

タスクバーに関しては、タスクバーの信頼性に影響を与える「explorer.exe」のクラッシュが修正されている。ナレータに関しては「英語(米国)」以外の言語でナレータの自然な声を設定でプレビューできない問題やナレータが推奨アイテムのタイムスタンプを正しく読み上げない問題が修正されている。タスクマネージャのナビゲーションペインを展開する際の性能を改善する取り組みも行われている。

ただし、このビルドにはすでに不具合の存在がわかっている。スタートメニューの「すべてのアプリ」の下の一部のアプリ(Microsoft Edge経由でインストールされたPWAアプリなど)が誤ってシステムコンポーネントとしてラベル付けされる可能性があるほか、Copilotに関してはHomeエディションの一部においてタスクバーからCopilotの表示がタスクバーから消えてしまう問題が確認されている。